2014年12月27日

事業計画

今年も残すところあと少し。
仕事もようやくひと段落し
ようやく年を越せそうです。
今年も様々な方にお世話になり
ありがとうございました。

さて、今年は職場で特別な行事があり
私の周りでは例年に増して
忙しく活動されていた方も多く
肉体的にも精神的にも
疲労困憊の方が多かったように感じています。
とくに、年末は職員の中で
インフルエンザが蔓延するという事態にもなりまして
あらためて、仕事には余裕が必要だと感じました。

年末、職場では毎年恒例の販売実習がありました。
現在のスタイルになって6年になるのですが
注目が高い一方、マンネリ化で
改善に向けての議論もよく出てきています。
なかでも子どもたちが仕入→販売→会計報告と
商業活動の一連を経験することはいいのですが
経験だけで終わっているという指摘です。

情報の試験にもよく出てくるのですが
プロジェクトは
「計画→実行→評価→改善」の繰り返しです。
これをPDCAサイクルと言います。
ここのPとAがどうしても薄くなっているのが
現在の問題点かと考えています。

特にPのPlan(計画 〜準備〜)。
ここには専門科目の教師が積極的に
係わっていかなければならないと考えます。
店舗設計やビジネスマナーなど
学ぶことは多岐にわたり
それを授業の中だけでとなると
現実厳しいのですが
私の理想としては
そもそもその中で採算が取れるのか
という問題まで議論してほしいのです。

販売実習ですから当然人件費はゼロです。
しかし、経験をビジネスの学習に生かすためには
人件費を無視するわけにはいきません。
何人ひとを雇えるのかを試算した
事業計画にも挑戦させることで
リアルな商売を体験させることができるのです。

その中でも面白い話を聞きました、
地方の「ゆるキャラ」を呼び寄せた学級。
ゆるキャラは地域活性を目的とする団体が多く
ボランティア的要素もあることから
学校祭であれば経費は交通費だけなんて
ところもあるのですが。
ある団体から「ギャラの逆提示」がありました。
 高速は○○・○○間を使って
 自動車は○○を使って
 スタッフは○○で(1日の拘束で)
 県の最低賃金は○○で
という細かいデータまでいただき
ギャラを考えてくれ!という宿題です。
安すぎても来てくれませんし
お人よし過ぎても商売になりません。
さあ、子どもたちはどんな答えを出したんでしょうね。

以前、このブログでもご紹介した
新規開業された美容師さん。
彼との話の中にも開業に向けての
苦労を窺い知ることができます。
自分の事業を維持していくためには
「美容師ではなく経営者の一面を持たなければならない」
ということです。

今の設備では
1日何人に、どれだけの原価で、いくらで、サービスを提供すべきなのか。
そもそも、原価には何が含まれるのかなども考え
国金に新規事業の融資を受けるには
事業計画書も立てなければなりません。
その事業が果たして
投資に見合ったお金を回収できるのか。

そこには資金的な話だけではなく
設立趣意書なども必要です。

さあ、来年こんな指導ができるか
とりあえず頑張ってみようと思います。
そのためにはまず自分が勉強です。

それではみなさんよいお年を!
posted by mittake.com at 15:19| Comment(0) | 日記
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