2016年12月16日

失敗できる環境

振り返れば今年の夏のことです。
東京で1週間ほど研修を受ける機会があり
そこで受けた講演のなかで
「日本には失敗できるフィールドが少ない」
という言葉が妙に心に残りました。

そうなんですよね
私たちがするプロジェクトも
答えや成果が初めから決まっている。
成功しそうな可能性があるものが採択される。
だから面白くないんだと思います。

そこで…
思い切ったアイディアでも失敗を恐れさせず
少し背伸びをしよう!と
販売実習に合わせて学級で
「子供向けサービスの開発」
を企画することにしました。

先月末から準備で大忙し
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地元企業と連携し
地元のお菓子屋さんに見学にも出向きました!

そして先週末がその販売実習でした。
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結果損失を出してしまいましたが、
地域企業と協力しながら
ビジネスプランを実現させ
新しい切り口で販売実習に
挑戦できていました。
そしてなにより生徒の表情の良いこと!
最後には、ビジネスとしての失敗を分析し、
来年の取り組みに向けて前向きな意見がでました。

「失敗が許されるフィールドを作る」
大人には子供の挑戦を応援することができる
心のゆとりが必要だと感じました。
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2016年11月14日

チャンスが平等であること

2週間のオーストラリア訪問が終わりました。

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オーストラリア国内移動

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ブリスベン市街地

撮影許諾の関係から
ご紹介できないのは残念ですが
STEM「Science, Technology, Engineering and Mathematics」
科学・技術・工学・数学を重点とした教育も盛んで
小学生や中学生がプログラミングの授業を
受けている様子も刺激になりました。
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STEMの教材(電子部品)

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日本語クラスの教室出入り口

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休日はのんびりと

広大な国土に点在する
すべての子供たちに教育を保証するという
遠隔授業の仕組みも見聞することができ
将来的には県内すべての商業を学ぶ生徒に
均等な商業教育を提供できる仕組みを考えたいなど
さまざまな刺激とヒントをもらった研修となりました。

これまで、教科や部活の指導などで
「最新のITに触れる機会が与えられている子供たちと
機材不足に悩みながら作品を作っている子供」
「地方と都市部の生徒の機会の差」
を私も身をもって感じていました。

今年の訪問で
教育機会の均等という
新たな視点をいただきました。
まずは、宿題の山を片付けないと(トホホ…)
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2014年06月14日

合同会社

子供の歯磨き。
私の貴重な育児です。(笑)
子育てといっても
ほとんどお手伝いできていない状況ですからね。
妻には本当に頭が下がる思いです。


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さて、最近ふと歯磨きのチューブの裏を見ると
○○合同会社の文字が!

商業高校では会社組織についても学びます。
以前、授業で
「先生〜!有限会社って
小さい会社をさすんやろ〜。」
って言ってきた子供がいましたが
何かそんなイメージあるんでしょうか?

ちょっと違いますよ〜
さあ、まとめてみますか。

有限会社とは
会社の設立に際してお金を出した(出資した)
範囲でしか責任を取らない社員
のみで構成された会社組織のことを言います。
出資については株式会社も同じで
株主さんはお金を出した(出資した)
分だけしか責任を負わない。
もっと言うと、会社がつぶれても
出したお金は返ってこないんだけど
自分の出資した会社がつぶれたからって
自分の財産を投げ打ってまで
責任をとる必要はないわけです。
有限責任とは
責任の範囲
から来た言葉です。

では何が違うかというと
株式会社は
あなたがお金を出してくれた人ですよ
という証明を発行します。(株式といいいます)
お金を出した分だけその会社に対して
権利があるわけですから
当たり前ですよね。

しかし一方の有限会社は
この証明を発行しません。
この権利(株式)は他の人に譲ることができるんですが
小規模で譲ることを予定していない
閉鎖的な会社が日本には多く
そういった会社組織を設立する際によく使われていた
会社形態なんです。

使われていた…

そう、じつは有限会社は過去の会社。
平成16年に会社法という法律ができて
有限会社法が廃止され
それまでの有限会社は株式会社に統一されました。
以来、有限会社は設立できません。
もちろん、平成16年以前に設立された会社は
○○有限会社という名前で
残っているだけということになります。

新設ができなくなった有限会社に代わって
合同会社という会社組織が生まれました。
この会社、代表社員1名だけで設立登記が可能と
なりました。

会社形態にはこのほかにも合資会社や合名会社など
さまざまあり、長くなるのでこの辺でやめますが
会社を設立したりするには
しっかりとした勉強が必要ですね。

ちなみに
出資が閉鎖的な企業
つまり株式を公開していない会社のことを
非上場企業って言うんですが
結構あるんですよ。
有名どころでは
サントリーとか佐川急便
JTBやリクルートなど
それにはいろいろと理由があるんですが
それはまた後日機会がありましたら。
posted by mittake.com at 17:21| Comment(0) | 商業

2013年09月13日

実りの秋

昨日はちょっと無理を言って
仕事を早く切り上げ
母校の文化祭の準備に
お邪魔しました。

着いた頃には準備が終わっていまして
顧問の先生との談笑に。
長い間写真部顧問として
活躍された先生もとうとう定年で
文化祭は今年が最後になります。
私の今の仕事も恩師がモデルですから
ちょっと無理してでも
絶対行こうと思ってました。
家にも職場にも迷惑かけましたが
私のワガママを聞いてくれて
感謝です。

部室は私達の頃より
格段によくなっていますが
当時を思い出させる物も
いっぱいあります。

ふと見ると
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6×7版のカメラが…
私は、はずかしながら
使った事無いのですが
今の子達が見たら
その大きさにビックリでしょうね。
巨人が使うコンパクトカメラ見たい。
そしてズッシリ。
ひと昔前は
めっちゃくちゃ高かった
憧れのカメラも
デジタル化の波に押されてしまって
今では使われず
廃業するカメラ店から
いただいたとの事でした。

お疲れのところ話が弾んで
ずいぶん遅くまでお邪魔してしまい
先生との別れぎわは
なんだか悲しくなりました。

さて、日付は変わって
今日は生徒引率で東京に来ています。
東京はオリンピックの誘致決定で
お祝い一色です。
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こんな垂れ幕を至る所で目にします。

今年も生徒が
プログラミング・コンテストの
最終審査に選ばれ、
そのプレゼンが明日行われます。
そう言えば昨年も
同じような記事書いてました。
早くも一年経ったんだねぇ。
昨年は最優秀賞(全国1位)でしたので
二連覇目指して
生徒も真剣です。

夏休みまでの
努力の結晶が形となって
今、現れて来ています。

「実りの秋」とはよく言ったものです。
posted by mittake.com at 21:11| Comment(3) | 商業

2013年08月25日

ベニス事情

先日、鉄道を使って
ドイツのミュンヘンから
イタリアのベニスに移動しました。
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ベニスでは現地の
旅行社の会計部門を視察し、
イタリアにおける会計担当者の
実情を垣間見ることができました。
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日本と同様、コンピュータによる
自動化が進んでおり、
会計処理は専門の勉強をしていなくても
OJTで十分対応できているようでした。
しかし、会計の仕組みを知ることは重要である
という認識もあり、
会計の職業学校を卒業し、
経理の仕事に就いている人が
多いようです。
イタリアは会計制度が複雑で
処理の自動化はどの企業も
必須のようです。
この点も我が国と似ています。

現在ベニスの街は温暖化による
海面上昇と地盤の沈下の問題を
抱えています。
視察中も満潮時に海水が
広場や道路などに溢れ出ている様子をみて、
海洋国家である日本も
他人事では無いと感じました。
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いよいよ明日帰国します。
posted by mittake.com at 06:43| Comment(0) | 商業