2012年07月08日

商業科の強みとは?

梅雨の中休み、昼はすっかり晴れて青空でした。
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今日は、地域のお祭りに生徒とともに参加してきましたよ。
販売実習をかねて。
地元青年会議所が主催するイベントで
なんでも、青年会議所の四国大会が地元で開催され
その抱き合わせイベントだそうです。

早朝から、学校に集合してイソイソと準備です。
販売実習なのに車のトランクには
発電機やらプリンタやら、なにか怪しいものが…
写真.JPG
何に使ったかは、機会があればお話ししましょう!

お祭りには他の学校からも参加があり、
生徒がお弁当を作って販売していました。
写真.JPG
ちょっと小振りでしたが、
手の込んだ品々。
とても美味しく頂きました。
商業科に比べて、工業科や農業科、食物科は
物を作る学科ですから
イベントには強くうらやましい限りです。

本校から参加してくれた生徒は
積極的な子が多く、主催者からも好評でした。
精一杯声を出していましたし、
隣のお店も手伝いに行ってましたからね。
物を買っていただく
その熱意は、他のどの学科よりも強くないと!
商業科の強みにしないといけません。

途中発電機がガス欠するというトラブルもありましたが
計画していたことはほぼ完ぺきに進みました。
協力していただいた企業のみなさん、
スタッフのみなさん。
ありがとうございました。
そして生徒のみなさん、お疲れ様でした。
posted by mittake.com at 22:47| Comment(0) | 商業

2012年07月01日

検定お疲れ様

先々週は珠算・電卓検定。
先週は簿記実務検定。
今週はワープロ検定でした。

商業科の生徒の皆さん頑張ってください。
とくに3年生は就職・進学前の大切な時期。
定期考査もありますので
計画的にラストスパートしてほしいと思っています。

さて、簿記検定から1週間が経ちましたが、
ちょっと余裕ができましたのでいろいろ問題見てました。
例年通りの問題でしたね。

「原価計算」3の(3)は
直接原価計算の利益計画の問題でした。

このての問題、最近はよく出題されるようになりましたが
簿記の試験だけではなく
ITパスポートや基本情報なんかでもよく見かける問題です。
問題集の解説では数式を使っているものがほとんどですが
図表に書いてみると意外と簡単で、点取り問題になります。

まず資料を見ましょう
売上高3,000,000です。
変動費は変動売上原価と変動販売費を足して
変動費2,100,000です。
固定費は固定製造間接費と固定販売費および一般管理費を足して
固定費510,000となります。

こんな表が描けます。

 売上高 3,000,000
 変動費−2,100,000
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000
 固定費− 510,000
−−−−−−−−−−−
 営業利益 390,000


ちなみに貢献利益は売上高から変動費を差し引いた利益です。

さて、この図に少し加えていきます。
売上高を100%としたときの
変動費と貢献利益の割合を出します。

貢献利益の割合は 貢献利益÷売上高で計算できますから

 売上高 3,000,000 100%
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%
 固定費− 510,000
−−−−−−−−−−−
 営業利益 390,000

ってなります。


変動費の割合は変動費÷売上高でも計算できますが
100%(売上高)-30%(貢献利益)だと暗算でもできますよね。
この割合(この問題の場合は100%と70%と30%)は、
金額が変わっても変わることはありません。
そこで

bの問題を見ましょう。
損益分岐点の売上高を求める問題です。
損益分岐点は営業利益がゼロの点ですから
営業利益の欄に0と書きましょう。

 売上高 3,000,000 100%
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%
 固定費− 510,000
−−−−−−−−−−−  −−−−−−−
 営業利益 390,000         0


固定費は、固定ですから変わりません
固定費を書き加えます。

 売上高 3,000,000 100%
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%
 固定費− 510,000      510,000
−−−−−−−−−−−  −−−−−−−
 営業利益 390,000         0


貢献利益は
貢献利益から固定費を差し引いた結果が
営業利益ですから
逆算して

 売上高 3,000,000 100%
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%   510,000
 固定費− 510,000      510,000
−−−−−−−−−−−  −−−−−−−
 営業利益 390,000         0

ってなります。


後は簡単です。
売上高3,000,000から貢献利益を計算するには
売上高3,000,000−変動費2,100,000ほかに
売上高3,000,000×貢献利益の割合30%という方法もあるわけです。
売上高から貢献利益を導く場合には
貢献利益の割合を掛けてあげればいいわけです。
そこで、貢献利益から売上高を導くには
その逆ですから貢献利益の割合を割ってあげればいいのです。
この場合、510,000÷30%で
1,700,000が答えになります。表を完成させると…

 売上高 3,000,000 100% 1,700,000
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%   510,000
 固定費− 510,000      510,000
−−−−−−−−−−−  −−−−−−−
 営業利益 390,000         0

です。



ちなみに、
c問題の目標営業利益が600,000を
達成するための売上高は
営業利益の欄を600,000に書き換えて
再度同じ方法をとれば導くことができます。

 売上高 3,000,000 100% 3,700,000
 変動費−2,100,000  70%
−−−−−−−−−−−
 貢献利益 900,000  30%  1,110,000
 固定費− 510,000      510,000
−−−−−−−−−−−  −−−−−−−
 営業利益 390,000      600,000


以上、直接原価計算における利益計画の解法メモでした。
posted by mittake.com at 23:30| Comment(0) | 商業

2012年06月26日

どっちを選ぶ?

今日は、車で40分程のホテルの会議室で
大学の入試説明会の出張がありました。
そこでの話し。

行動経済学で有名なダン・アリエリー氏の
我々は本当に自分で決めているのか?
という発表に着目して
学生が独自の発表をしている様子を
見せていただきました。
その内容も素晴らしかったのですが
やはり、
興味深かったのはダン・アリエリーの調査
一部を紹介しましょう。

MITの学生100人に雑誌の定期購読申し込み
についてアンケートをとりました。
 ウェブ版のみ59ドル
 ウェブ版と印刷版のセット購読125ドル
を選ばせた結果
68人が安い「ウェブ購読のみ」のほうを選択したそうです。

そこで、
 ウェブ版のみ59ドル
 印刷版のみ125ドル
 ウェブ版と印刷版のセット購読125ドル
と別群で調査するとどうでしょう。

「印刷版のみ125ドル」は
全く選択肢として魅力はありません。
予想通りこれを選んだ学生は0人
ところが、
「ウェブ版と印刷版のセット購読125ドル」
を選んだ学生が84人になり、
はじめの結果とは全く逆になりました。

判断のしにくい2つの候補があるときに、
片方に似ているが明らかに劣った選択肢を
追加することで判断を誘導できる。
という実験だそうです。

なるほど、
「我々は本当に自分で決めているのか」
明日からの商品広告を構えてみてしまいそうですね。

ダン・アリエリー氏の著書
「予想通りに不合理」には
この他にも興味深い実験があるそうです
私も今度ゆっくり読んでみようと思います。
posted by mittake.com at 15:56| Comment(0) | 商業

2012年05月17日

のりすごし

昨日は県内の商業科の先生が集まっての会議でした。
そして、会議後は懇親会。

先日の人間ドックで、エコー検査の先生から
お酒の飲み過ぎを指摘されて以来
禁酒を貫き通していましたから
(と言ってもまだほんの数日ですが)
今日は飲むぞ!と意気込んでの参加です。

まっ、その結果は言わずもなが、
酔ってベロベロ状態。
電車に乗り込んで座席に腰かけ
ハッと、気付くと外の景色が何かへんだぞ!?
見慣れない景色が流れているではありませんか。

急いで停車した駅で飛び降り
周りを見渡せば、暗闇の中に
明りがポツポツと。
私にとっては、瞬きだったんですよ!
一瞬気が緩んで、気付けば
4駅ほど乗り過ごしていたようです。

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それにしても、深夜の田舎の知らない駅に降り立つほど
心細いことといったら…。
posted by mittake.com at 19:52| Comment(0) | 商業

2012年05月08日

相隣関係

本年度、初めて
「経済活動と法」という授業を持つことになりました。
民法や商法を中心に
商業活動に関わる法律を学ぶ科目です。

毎日、予習で必死なのですが
新しい発見もあり、
ちょっとだけ楽しみながら勉強できています。

さて、民法にはお隣さん同士の
取り決めも多く書かれています。
昔からご近所トラブルってあったんでしょうね。
「相隣関係」(そうりんかんけい)というそうです。

民法には
土地の境界線を越えてきた枝は
きるように要求することができる
つまり、自分が勝手にきる事ができないわけで、
相手に切ってもらう、もっと言えば
境界線を越えてなっている
みかんやリンゴは相手の財産であるわけです。

ところが
地下の根が境界線を超えて来た場合は
その根をきる事ができるとなっています。
ですから、タケノコが生えてきた場合は
それは自分の土地に生えてきたものと見なし
自分の財産として取得できると解釈することができます。

その他、地上権についても、
予習すればするほど、疑問がわいてくるのですが
なかなか、面白い科目です。
でも、1年間予習で苦しめられそうです。
posted by mittake.com at 19:50| Comment(0) | 商業